土佐のフラフ

土佐では男子誕生を祝い、 武者絵や金太郎などをデザインした 大きな絵旗を空に揚げる風習があります。
わたしが幼少のころは、 それは目が覚めるような景色が 集落にひろがったものでした。 なかでもけんちゃんちのフラフは圧巻で、何本も揚がっていました。 それが後に修行先の「湖水渡り」や「七福神」であったことを知ることになります。
フラフの大きさは二布(ふたの)三布(みの)四布(よの)と、 約1m幅の生地を何枚あわせているかで表します。 よく「これほど大きいものをどうやって染めているの?」と訊かれますが、 その謎の糸口が見えたのではないでしょうか?
これらの染め上がった生地を縫い合わせて 3mx5mのフラフになります。
間近でみると大きなものです。 でも空に揚がると さほどでもなくなっちゃうんですよね。

Konya Mohei

お誂え暖簾やタペストリーなどを 主に製作する筒描き染め仙人でございます。

0コメント

  • 1000 / 1000