フラフができるまで

このフラフは、高知国体の年(2002)にご近所さんからご依頼いただいたものです。 7年間ちゃんと揚げていただき、直人君も来年は中学生です。 男の子の成長を願って、大空高く揚げられる土佐のフラフ。 その製作工程を少しご紹介します。
まずは下絵をします。 実際の大きさに縫い合わせた白生地を、種絵(デザインされた元絵)の上にのせ 水で消えてしまう下絵液(青花)で描いていきます。 つぎに墨で強く残したい線をいれておきます。(骨描き) 毛の硬い夏毛刷毛で力強く描きます。
つぎに防染糊を筒でいけていきます。 糊は、もち米を粉に轢き蒸したものにぬかをまぜたものです。 裏水をひき、糊をじゅうぶん裏側まで浸透させてから乾燥させます。
糊が乾いたら彩色です。だいたい糊いけの翌日にします。 色がはみ出さないように細心の注意を払いながらの作業です。 写真が少し若いですが、気にしないでください( ・ิ∀・ิ)
染め上がったら、またじゅうぶん乾燥させて熱処理箱で熱処理します。
色止めのあとは水桶に一日漬けて、糊がゆるむのをまちます。 糊がほどけたらブラシなどで丁寧に落としていきます。 そのあと流水でじゅうぶんあらい流して干します。
最後に修正をして、染の仕事はおわりです。 あとは縫製をして、アイロンをかけて(大仕事ですがw)お渡しです^^

Konya Mohei

お誂え暖簾やタペストリーなどを 主に製作する筒描き染め仙人でございます。

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