柿渋で染める

柿渋染は、タンニンの酸化による発色と 柿渋の親水性+粘着力によるものですので 染料でも顔料でもない第三の色材といえます。
原液のまま染めると、染斑ができたり 後日予想以上に濃くなったり硬くなったりしますので、 特別な場合をのぞいて柿渋は薄めて染めます。 普通の布なら1:2 濃く染めたい場合は1:1 というふうに好みの濃さに調整し、濃くしたいときは 染重ねしたほうが斑なく染まり効果的です。
冬よりも夏のほうが太陽も元気いいので発色が濃くなりますが、 Tシャツなどは、絞って乾燥するまでは日陰干ししたほうが無難です。 染重ねて濃淡をだしたり、媒染液で発色の色を変えたりすることもできます。
つばの黒い部分は「鉄媒染」したものです。 ほかにチタン溶液では黄色~オレンジ色などに変色できます。 無臭柿渋は「青山草庵」さんにあります 柿渋染はまだまだ手法がありますので また紹介させていただきますね^^

Konya Mohei

お誂え暖簾やタペストリーなどを 主に製作する筒描き染め仙人でございます。

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